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やる気0から奮闘する大学時代
大学に入学した時は、「よしっ、勉強頑張るぞ!」と思っていたのですが、時間が経つに連れ、そのやる気はどんどんしぼんでいきました。
ついには居酒屋で友人に向かって、「今勉強なんてする必要なくない?大学時代は遊んで経験を積んだほうがいいでしょ」と言ってました。恥ずかしい記憶です。
ウクライナで恥をかく
大学生になり、海外一人旅にハマりました。
大学1年のときは、アイルランドをヒッチハイクで一周。そして大学2年の夏、ヨーロッパ横断をしました。
ヨーロッパ横断の途中のこと、ぼくはウクライナ行きの高速バスを待っていました。予定出発時刻から30分経ってもバスが来ません。それでもぽつんと待っていると、ウクライナ人カップルに話しかけられました。もちろん英語です。
「なんでウクライナに行くんだい?」
ウクライナ行きのバスを待つ
アジア人が珍しかったのでしょう。
そこからぼくたちは会話をはじめました。とは言うものの、ぼくは英語をほぼ話せません。彼氏7彼女2.5ぼく0.5の会話率です。そしてその彼氏に「日本人はなんでいつもマスクをしているんだい?」と聞かれました。
ぼくは英語が思いつかず、愛想笑いをして「……、、、」と黙ってしまいました。すると、苦笑いをするウクライナ人のカップル。
この恥ずかしい状況は、今でも鮮明に思い出せます。
そのカップルはぼくと同い年(当時20歳)、あと申し訳ないのですがヨーロッパ最貧国と言われるウクライナのほうが英語を学べるサービスの質も量も低いはず。それなのにぼくだけ話せないのは、本当に恥ずかしさしかありませんでした。
帰国後、英語のモチベーションが相当上がっていました。
英語の勉強をスタート
大学2年の秋、また英語を勉強しはじめます。スピーキングから勉強するのはハードルが高いと思ったので、とりあえずTOEICの点数を上げることにしました。(資格がほしかった)
しかし、今までの成功体験がないため、どの方法を使えばいいのかわかりません。
また参考書を買いあさり(金のフレーズ、ALLINONEなど)、中途半端な勉強をすることに。
流石に学んだのか、「これではいけない!」ということでネットで色々調べてみました。
藁にもすがる思いでネット検索していると、「只管朗読」という言葉に出会いました。只管朗読とは、英語長文を1冊1000回音読するもの。そうすればオールラウンドな英語力が身につくということ。
関連記事:只管朗読をした結果!【やり方、継続するコツなどまとめ】
なぜか「これだ!」と確信して、只管朗読をはじめました。
教材は、受験時代に購入して全然使わなかった「入試英語最重要構文540」にしました。手触りが良かったんです。
まずはすべて英語を日本語訳してみました。そしてCDで一度聞いてみました。そこで飽きました笑。丁寧にやりすぎたのが原因です。
3ヶ月は英語の勉強から離れることに。
大学2年の春休み、2ヶ月の休みなので、ここで一気にTOEIC900点を取ってしまおうと。以前受けた点数は295点なので、大きすぎる目標です。しかしその時のやる気は半端なかったので、本当に900点取れると思っていました。
初めの1ヶ月、只管朗読をしました。
一日最低6時間は音読していました。音読するだけなので、めちゃくちゃ単純作業で、とても辛かったです。「もう辞めたい…」と何度も思いました。しかしウクライナで受けた屈辱を思い出すと、止まることはできませんでした。
残りの1ヶ月、アルバイトをはじめたので、勉強時間は減っていきました。たぶん3時間もやってない気がします。
そして、春休み明けのTOEIC本番。
「あれだけやったから大丈夫だろう、せめて600点は越しているはず」と思い、試験を受けました。1ヶ月後、テストが帰ってきました。結果は、365点でした。
頑張って900点、せめて600点と思っていたので、すっかり自信喪失。英語から距離を置きました。(今考えると前回は295点なので、365点は妥当でした)
世界一周に出発
大学3年生の夏、世界一周に出ることにしました。
実際出発したのですが、2ヶ月で帰ってきました。理由は野宿が辛い、お金がないので自尊心ボロボロ。あと旅中に孫さんの動画を見たのが、影響しています。
「アメリカの大学でめちゃくちゃ勉強しました。絶対に言えること。大学生でぼくより勉強しているやつはいない。自身持って言える。途中で肺炎になっても、肺炎になっても分からないまま、風邪でゴホゴホゼーゼー頭ガンガンして一切休まずに、いつも前列のど真ん中で勉強していた。トイレに行く時にも、勉強して、道を歩いてもいても勉強して、寝ている時間以外すべて勉強した。英語ができない、そんな言い訳したくない。」
ザグレブの安宿で、この動画を見ました。
孫さんの言葉に感銘を受けて、「今やるべきなのは、勉強なのではないか?」と思いました。
この影響もあって、旅中に只管朗読をしました。
デンマークの海を見ながら音読し、パリのセーヌ川の階段で音読しましたし、ヴェネチアでも英文を読んでました。
途中で参考書を浮気しないように、旅の思い出となるステッカーを貼った
世界一周は途中挫折のため、ヨーロッパ周遊になり、2ヶ月で帰国しました。
追い込まれる無職時代
ぼくは世界一周のために退学をしています。(休学費用を抑えるため)再入学まではあと10ヶ月。その期間は無職になりました。
帰国してから2ヶ月間、英語の勉強をしまくりました。
というか只管朗読しかしていません。家にこもり、ずっと音読しました。毎日が同じ繰り返しなので、途中で気が狂いそうになりました。なんか突然家から逃げ出したいこともありました。しかし孫さんの動画を思い出し、世界一周も辞めているので、ここで逃げることはできません。
正直、この時の記憶はほぼないです。
ずっと勉強していた気がします。休みながらもずっと音読をして、やっと700周になりました。TOEIC本番前に、公式問題集と英単語を少しやりました。
TOEIC本番当日、かなり緊張していました。
めちゃくちゃ勉強すると、今までの努力がどうなるのかが不安になり、緊張するんですね。知らなかった。大きな会場で、受けたTOEIC。もしかしたら手が震えていたかもしれません。
終わった直後、「ようやく勉強から離れられる」と安心した記憶があります。
そして成績が帰ってきました。620点でした。
前回は365点なので、約250点アップ。ぼくはホッとしました。努力は点数に反映してくれることを、はじめて確信できたのです。
信用を失っていた
600点を取ったので、ホッとして英語の勉強を辞めました。
そして友人たちとも飲みに行きました。
英語に必死になっていたので気が付かなかったのですが、世界一周を2ヶ月で辞めたことで、信用を失っていました。たぶんはじめは「こいつすげえ!」と思ってくれていて、「うわ、すぐに帰ってきたよ」とぼくに裏切られた気分になっていたのかなと。
友人にも親にも信用を失い、ぼくの言葉がすべてウソのようになっていました。なので、かなり舐められるように。(まあぼくも相手の立場に立つと、同じ態度を取る気がする)
それがショックで、せめて努力の証拠を作ろうと思い、また英語の勉強を再開しました。
もうその時のぼくを動かすのは、「劣等感」しかありませんでした。劣等感が燃料となり、ぼくの勉強を続けられたのだと思います。
まずは只管朗読を終わらせました。
ついに1000回音読を達成したのです。1ページ目に正の字で数えていたのですが、すべての正が埋まり、達成感が半端なかったです。
辛かったなあ…
そして只管朗読で鍛えた英語力を、TOEIC用に変換していきました。
「公式問題集」のTEST1を30回解きました。一日一回、30日間毎日解きました。英単語は「百式英単語」、文法は「TOEIC文法特急」を使いました。両方とも、とにかく何度も繰り返す手法で勉強しました。
関連記事:TOEIC勉強法で、いちばん大切なことはこちら!【英語初心者】
沢山の参考書を買い、結局使ったのは4冊だけ
途中で辞めたいと思いましたが、職業は無職、家には居場所がない、友人にも下に見られるという、この世の底辺のような存在だったため、勉強にすがるしかなく、諦めずに済みました。
その結果、705点をとることができました。
努力をすれば成長できる
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正直この時は、完全に自尊心を失っていて、「ああ、705点か」と微妙な感じ。
ですが今考えると、本当に努力していたし、頑張っていました。そしてがんばったおかげで自尊心を徐々に取り戻すことができました。
今では900点を目指して、日々勉強中です。